ボルボV70エアコンの修理と修理の仕方(方法)

   

ボルボV70エアコンの修理と修理の仕方(方法)

2011.08.20

今日は朝からトヨタ・ヴェルファイアの友人が来て何かごそごそとLEDの電飾を色々と試しながら自分でつけていました。

瀬田工業高校の同級生で電気科出身(僕は機械科です)なので、電気に関することはちょっと得意みたいです。僕も逆に色々と教えてもらってLEDのつけ方などを見ていました。

さて昨日のブログのように今日もボルボV70のエアコンコンプレッサーの交換をさせていただいていたのですが、コンプレッサーの供給電源の回路に後付けでリレーとそのための配線が取り付けられていました。

以前にこのお客様がエアコンの不具合があったときにお近くの整備工場にご入庫されたときに、コンプレッサーへの供給電気が足りないということで束になっている配線ケーブルを分解しておっかけていくよりも、新たに配線を引き直したほうが早いということでこのリレーを使って配線したそうです。

しばらくの間はそれでエアコンコンプレッサーも作動していたようですが、元々の原因を直しているわけではないので次第に負荷がかかり結局はまたコンプレッサーが作動しなくなったようです。

結果的にそもそもの原因はエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチの不良で、回路に過電流が流れる時があるようでコンプレッサーリレー(上画像の右の小さなリレー)が壊れて中途半端な電流(電圧は12V以上出ていました)を通したために起こった不具合でした。

なのでコンプレッサーのマグネットクラッチを交換(実際にはコンプレッサーごとの交換をしました)してリレーを交換して配線を元の状態にしてOKです。

さてここで今回の題「修理と修理の仕方(方法)」に移りますが、今回のボルボV70のリレーの後付けなのですが結果的には「良くない」修理だったのかもしれません。

しかし必ずしも「ダメ」な方法だったのかと言えば一概には言えないこともあるのです。

それはお車には必ず「お客様(オーナー様)」がおられますので通常は「予算」「時間」がかかってくるからです。

今回のケースは僕がボルボに比較的詳しい(という言い方でいいのかどうか?!)のでそんなに時間がかからずにリレーの不具合を発見できたのですが、一般の修理工場さんではなかなか発見できないかもしれません。

その時にこの「リレーの取付」でとりあえず問題なく作動してその時の修理費用が、配線を追っかけて行って色々分解等していって原因を突き止めるまで作業する修理費用よりもずっと「安価」「早い」ことならば、場合によっては「お客様(オーナー様)」様に「良い」こともあるからです。

必ずしも正確にマニュアル通りにしないといけない・したほうがいいというのと、それにかかる費用と「合わせて」考えなくてはならないのではないかな?と。。。。。

「ベスト」な整備だけでなく「ベター」な整備でも良い場合もあるんじゃないかなと思います。

ただ今回のケースのように「やはりちゃんと直しておいたほうが良かった」という場合もあるので、この辺りはやはりお客様としっかりと連絡を取って「費用」「時間」などと「リスク」等をしっかりとご相談して、お客様にとって「ベスト」又は「ベター」な整備を行うようにと僕自身は思っています。

せいや。

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