ボルボV70 エンジン始動不良 CEMにあるリレー交換

   

ボルボV70 エンジン始動不良 CEMにあるリレー交換

2016.05.17

今回はボルボV70(2001年式、YV1SW~)のオーナー様からご連絡があり「エンジンがかからない」ということでレッカー搬送されてきました。

このオーナー様は初めてのサンクス&トラストへのご来店でしたが、ブログなどは以前から見ていただいておられまして「次の機会にエンジンオイルとか点検とかでサンクス&トラストで行こう」と思っておられていたとのことですが、不本意?な感じでの初めてのご利用となりました。

ご入庫いただきエンジンがかからなくなった原因を見て行きます。

こういった場合、基本的には「ボルボテスターによる故障診断」が最初の入口ですが、その次には「燃料ポンプは作動しているか?」「スパークプラグに火花は飛んでいるか?」という具合に調べていくことが多いです。

「テスターによる診断」は何らかのセンサーなどの異常の場合はけっこうピンポイントで診断できる場合も少なくはありませんが、「電源側のトラブル」や「コントロールユニット(コンピューター)内部の不具合」の場合は診断が困難または異常が検知できない場合も少なくありません。

「電源側のトラブル」というのは、例えばコンピューターに電源(+電気)を供給しているヒューズやリレーなどの不具合で、コンピューターやセンサーが作動しない場合を指します。

今回の場合も燃料ポンプ(ヒューエルポンプ)が作動していない(燃料ポンプ(ヒューエルポンプ)の配線に直接電気を通電させてやると作動する)のにボルボテスターの診断では「異常なし」となるケースでした。

燃料ポンプ(ヒューエルポンプ)の電源は「CEM」とよばれる電気系のコンピューターから電気が供給されます。

「CEM」はアクセルペダル/ブレーキペダルの上くらいに付いています。

赤の矢印のリレーが今回の燃料ポンプ(ヒューエルポンプ)への電源供給リレーです。

3つ目の画像がCEMの全体?の画像ですが、CEM自体はこの「ケースの中」にあり、交換などをする場合はリレーなどを取り外して中身部分だけを取り出してきます。

今回のエンジン始動不良の原因となったリレーです。

CEMにはこのリレーがおくつも取り付けられていて、取り付ける場所もたくさんありますので、外したあとに間違った箇所に取り付けてしまうとエンジンが掛からなくなったりするので、僕はこれらのリレーを取り外す際は写真をとってから外すようにしています。

そうするともしうっかり忘れても写真と同じようにすればいいだけですので(^_^)

せいや。
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