滋賀・大津にボルボプロショップ誕生!!
名神大津インターまたは京滋バイパス石山インターより7分
先日ボルボ850のエンジンルームをスチーム洗浄していまして、案の定(いつもなのですが)その後エンジンがかからなくなりました。
これはエンジン点火系の「ディスロトビュータ」のキャップの中が水に濡れてミスファイアする為なのですが、この場合は水でエンジンルームを洗浄しているのでそれが容易に判断出来、掃除をしてOK!なのですがその時に以前同じようなことで悩んだ事例を思い出しました。
もう7~8年以上前になるかもですが、ボルボ850のお客様から「エンジンがかからない(セルモーターは勢いよく回ってる)」とのご依頼があり出張に出かけると嘘のように1発でエンジンがかかります。診断しても特に異常な部分がありません。
数か月してまたご連絡があり「昨夜またエンジンがかからなかったけど、30分後もう一度トライしたら1発でかかった」とのことでお客様から様子見るとのご返答でしたのでそのままにしていると、また半月後位に症状が再発したのでお預かりさせていただきました。
預かっている間は症状も出ませんし調べても不具合らしきところが見当たりません。
そんな時夕立の豪雨の後、30分前まで試運転をしていたそのボルボ850を始動しようとするとエンジンがかかりません。「これや!」ってことで大急ぎで各所をチェックします。そしてプラグへの点火不良が見つかりました。でもしばらくするとまた正常に戻ります。
豪雨の後・・・お客様にもう一度症状が出た時のことをお聞きするとすべて雨の日の出来事とのことでした。
それも走行後、まだエンジンが完全に冷えていない状態で再始動しようとするときになるようです。
そこで今度はまだ少しエンジンが暖かい状態でボディに水を掛けしばらくしてからエンジンを始動するとかかりません!原因はこの「ディスロトビュータ」でした。
おそらく雨(水分)がエンジンの熱や道路の熱で蒸気になってディストロビュータ内に侵入しディストロビュータの表面か端子がギリギリの良くない状態ではないのかなと推測しました。
掃除と接点の清掃でも一応問題無かったのですが、念のため交換してほしいとのことでしたのでディストロビュータのキャップとロータを交換させていただきました。
お客様との詳しい問診の必要性があるなと感じた事例でした。
せいや。
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