ボルボ850、エンジン不調と診断の難しさ

   

ボルボ850、エンジン不調と診断の難しさ

2011.09.12

今日も変わらず蒸し暑い日ですね。

出張の疲れというか・・・・単純に寝不足で眠いです(@_@;) (笑)

さて今回はボルボ850GTLのお客様が三重県よりご来店いただきました。

元々は先週にエアコンの効きで初めてご来店いただいたのですが、ご来店時にものすごいエンジン不調でアイドリングが安定していません。

しばらくアイドリングしているとエンストもしてしまうくらいです。

お話を聞いてみますと色々とご自身でもお車を整備されたりもするようですが、このエンジン不調についてはディーラーさんで「エアマスメータの不良」という診断だったので、ご自身でネット販売でエアマスメータを購入・交換されたのですが直らなくて困っているとのことでした。

ちょっとエンジンルームに顔を近づけるとわずかに空気を吸う音が時折聞こえます。

その時点で「ピン!」ときたことがあり、その部分を確認してみました。下画像のインレットマニホールドの左サイドの部分(画像の→部分)をのぞいてみると・・・・

下画像のゴムホースが破れていました(注意・下画像は別のボルボ850の正常な画像です。破れたこの件の画像がピンボケで全然写ってなかったのですいません)

このL型のゴムクランプのちょうど→部分が破れることが時折あります。原因はエンジンの熱でゴムが劣化する為です。

話は元に戻りますが、エアマスメータはエアクリーナーからの吸入空気量を測っています。

エンジンの吸入空気はエアクリーナーから「のみ」なので、このエアクリーナーからの空気の量をエアマスメータがエンジンコンピュータに信号を送りそれに合わせて(もちろん他のセンサーの信号と合わせながら)適切な量のガソリンを噴射させる「指令」を送ります。

なのでこの上記のホースが破れているとエアマスメータの計測している空気の量以上の空気がエンジンに吸い込まれるためにガソリンとの量のバランスが崩れエンジン不調になるのです。

エンジンコンピューターはエアクリーナーからの空気の信号と、O2センサーからの排気ガスの信号が合わない為に「エアマスメータが壊れている」と自己診断してエンジン警告ランプ(ラムダλマーク)を点灯させ、内部メモリーに「エアマスメータ信号異常」とメモリーするのです。

今回はその内部メモリーをディーラーさんがテスターで読み取って「そのまま」エアマスメータの不良と診断されたようです。

原因はこのホース破れによる空気漏れですので、今回のボルボ850の件はおそらくエアマスメータを交換しなくても良かったと思われます。

結果的にはゴムクランプとチューブの交換で数千円で済むところがエアマスメータの分で数万円の出費に・・・・・やはり故障診断って大切ですし難しいですね。

ご来店いただいたT様もちゃんと直ったので喜んでいただけました。遠くからのご来店本当にありがとうございました。

せいや。

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